中古家具の魅力を一言でいうと、手放すほうにも新に買うほうにも愛着が付き物だということです。<…">

中古家具の需要と供給のバランス

中古家具の魅力を一言でいうと、手放すほうにも新に買うほうにも愛着が付き物だということです。

買う時には少々値が張ると思われるデザイナー家具(アメリカやイタリアブランド)も、中古品ならば少し気軽に手に入れることができます。

むしろ使い込まれた時間まで加味されていい感じになっています。

アメリカのものとイタリアのものが全く違う魅力があるのと同じく、日本製(松本民芸や北海道民芸)は風土の持つ味が他国のものとは違います。

それぞれ雰囲気が違うので家や場所を選びそうですが、良い物が持つ力で存在感を示してくれます。

ある程度使い込んで、なんらかの事情で手放すとか新しく買い替えるとか、そういう場面も出てきます。

でもいい物は次に誰かが使ってくれます。

そこらへんは使い捨てではない価値がすでに生まれています。

特にあの時代のああいう型が欲しかったのだという人も沢山いるので、家具の行く末を考えるのもいいことです。

前述の海外ブランドのものや、松本民芸、北海道民芸などは経年によってむしろ雰囲気が出る場合が多いので、それを好む人も大勢いらっしゃいます。

家具の命が繋がれていきます。

自分の手を離れてもまだまだ誰かに愛されます。

家具にとってもそれを手放す人にとっても、また新に手に入れるかたにとっても幸せです。

いい家具はそれなりの佇まいですので、どこに置いても誰に使われてもいい仕事をしてくれます。

惚れ込んで大切に使ってきたものはまた必ず次のどこかで大切に使ってもらえることでしょう。